2012-11-03

お隣の原発事情

覚せい剤事件にはショックを受けましたが、以下の社説を見ると、原発ムラは有りそうだし、従事者のレベルは我が国より数段劣ることが予想されます。さらに、この社説からはこの国の原発が休み休みではなくフル稼働しているのではという疑問も湧いてきます。特に冬季などは偏西風に加え我が国に向かって強風が吹くでしょうから、この国の原発の再稼動・停年・廃止すべてに(少なくとも)日本(海側の県)は物申す権利は充分に有するのではないでしょうか。国連かどこかに持ち込んだらその権利は容易に認められそうです。

グーグルに竹島問題に関し抗議する暇が有るのなら、早く即全停するよう民意を集めたらどうでしょうか?
『【社説】繰り返される原発の故障、全面的な安全点検が必要=韓国』 【10/31 中央日報日本語版】

月城原発1号機がまた故障した。 今年に入ってすでに3度目だ。 前日の28日には蔚珍2号機の稼働が中断した。 2日間に原発の故障が2件もあったのだ。 今年1-10月に発生した原発の故障はすでに9件。 2011年の7件、2010年の2件に比べて大きく増えている。 もちろん当局は軽微な故障だと説明する。 これを全(面)的に信じるとしても、故障が頻発していること自体が深刻な問題だ。 国民の不安感が高まるからだ。 そうでなくとも、韓国水力原子力は部品納品関連の不正と職員の覚せい剤投与で信頼を落としている。 こうした状況で頻繁な故障は、より大きな不信と不安につながる。

 さらに月城1号機は来月、設計寿命30年が終わる。 寿命延長に関して原子力安全委員会の審査を受けなければならない。 しかしすでに社会的な葛藤が深まっている。 寿命延長論と廃棄論が激しく対立しているのだ。 古里原発1号機の寿命延長をめぐる論争ですでに経験したことだ。 こうした中で故障が続けば、廃棄論が強まるしかない。
原発の全般的な安全点検が強く求められる。 現在のように部品交換などの処方で済ませる時期ではない。 故障が頻発する原因を精密分析し、対策を講じる必要がある。 故障した部品だけを交換すればよいのか、原発の管理と運営システムに問題はないのかなどを点検することを要求する。 夏季の電力需給を円滑にしようと原発をフル稼働したのが問題なら、この際、維持補修期間も十分に与えるべきだ。 このために電力供給には支障が生じるかもしれない。 特に冬季の電力需要ピーク期を控えているため、当局は大きな負担になるだろう。 しかし最も優先すべきことは原発の安全性とこれに対する国民の信頼だ。
安全点検のため電力供給に支障が生じるのなら、需要を抑制する方向に進むしかない。 電気料金の引き上げ、計画停電、節電参加などが不可避であることを国民に十分に説明しなければならない。 何度もいうが、原発は絶対に無理に稼働してはいけない。 福島原発事故は今も国民の脳裏に焼き付いている。

2012-11-02

とうとう青森県まで…

マダラの出荷自粛解除とかいう記事を読みましたが、陸上の汚染は進んでいるか、今まで調べていなかっただけなのでしょう。

静岡県と前後しましたが、例によって
「やっぱり」青森県も(以下10/23の第1パラと同じ)
『筆者の食材調達忌避地域の裏付けができました。もともとは3.11以来静岡以北東の全県を忌避地域にしております。日本海側の海水魚は例外ですが、お隣のズサンな古里原発次第です。その魚の中でも淡水魚も、きのこの例からすると多分クロでしょうね。県と食材のマトリックスなんて誰も覚えていられませんよ。』
『野生キノコ出荷制限 十和田・階上』 【10/27 読売/青森】

十和田市と階上町で野生キノコから国の基準値(1キロ・グラム当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたことを受け、政府は26日、両市町の野生キノコすべてについて、原子力災害対策特別措置法に基づき県に出荷制限を指示した。本県での出荷制限は太平洋沖のマダラに続き2例目。

今月、十和田市の八甲田山系で採取したチチタケから120ベクレル、階上町の山林に自生するホウキタケから116ベクレルの放射性セシウムが相次いで検出された。

2012-11-01

とうとう静岡県まで…

山梨県に続き、「やっぱり」静岡県も(以下10/23の第1パラと同じ)
『筆者の食材調達忌避地域の裏付けができました。もともとは3.11以来静岡以北東の全県を忌避地域にしております。日本海側の海水魚は例外ですが、お隣のズサンな古里原発次第です。その魚の中でも淡水魚も、きのこの例からすると多分クロでしょうね。県と食材のマトリックスなんて誰も覚えていられませんよ。』

今回の着jを見てイヤらしいのは、野生キノコの監査が「初めて」の一語です。すなわち、山間の宿泊施設で出される主に夕食にはセシウムきのこがふんだんに使われていた可能性が高いということです。他県への出荷も有ったかもしれませんし、同じ環境で獲れる山菜や川魚も危険なことは言うまでもありません。筆者の忌避地域判断の正しさが証明されましたが、いまだに被爆地に住み続ける人には解らないんでしょうね。情弱ってやっぱり怖いですね。
『放射性セシウム:野生キノコから基準超 小山で採取 /静岡』 【10/31 毎日地方版】

県は30日、小山町で採取された野生のキノコから、食品衛生法の基準(1キロあたり100ベクレル)を超える350ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表。同町内での野生キノコ採りを控えるよう呼びかけている。

基準値を超えるセシウムが検出されのは、同町内で今月26日に採取されたユキワリ。山梨県の鳴沢村や富士吉田市、富士河口湖町で今月23日以降、野生キノコから基準値を超えるセシウムが検出されたことを受け、県が山梨県境の小山町で検査を実施していた。

ヌメリイグチ、コムラサキシメジの2種類は、それぞれ87ベクレル、60ベクレルと基準を下回った。

県林業振興課によると、県内での野生キノコの検査は東京電力福島第1原発事故以降初めて。今後、富士宮市や御殿場市などでも検査を実施するという。

2012-10-31

Google Nexus 4 と 10

ハリケーンでイベントは無かったようですが、発表だけはされたんですね。Nexus 10にはあまり興味が無いので、Nexus 4 ですが、画面の縦横比がちょっとどうかなという感じですし、LTEにも対応していないし、竹島問題で最近鬱陶しい韓国製なので欲が湧かないですね。案の定Google Playでは今すぐには購入できませんしね。

やっぱり筆者贔屓の台湾製となるであろう Nexus 5 の発表を待ちたいのですが、Nexus 4 が4.7インチでほぼ5インチなので、Nexus 5 自体発売されないかも、って心配になっちゃいます。

2012-10-30

「人が住んでいるところにもかかわらず、 福島は線量が高い。 想像以上に高い」アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見

以下のコピペは少し長すぎるかも知れませんので抜粋してみました。筆者の感じていることと殆ど同じです。やっぱり空間線量はヒドいし、除染はムダに近いのでしょうね。集団疎開が妥当ですが、過去の被曝の取り返しはつきません。


  • 福島県で私が得た印象というのは驚きです。しかも悪い方の驚き
  • 人間として、人生の中の悲劇
  • 一般市民の声というものをどうしても隠していく
  • 汚染地図がありません
  • 伊達市(の空間線量が実測で)毎時27マイクロシーベルト
  • 年間当たり20ミリシーベルトに達することも予想されます
  • 何のための法律
  • しかも(体内蓄積量の)測定は一回
  • 測定して収集した結果について、必ず公開していかないといけない
  • とった後の汚染されているコンクリートだとか、土を、じゃあこれからどうするのか?
  • 福島産だけでなく他のところの日本で作られた食品についても調べていく必要
  • 日本でまず最初にしなければいけないのは、法律の制定
  • ヨウ素剤の配布さえしておけばこのように子ども達が病気になるような事はなかった。で、そういった教訓が日本で全く生かされていない。
  • 原子力エネルギーに対する国の態度というものがまるで変化がありません

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2460.html
『「人が住んでいるところにもかかわらず、 福島は線量が高い。 想像以上に高い」アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 10/20(内容書き出し)』
アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見
2012年10月20日

【自由報道協会ブログより】
ネステレンコ氏はベラルーシの核物理学者であり、
現在はベラルーシの民間研究団体である ベルラド放射能安全研究所の所長を勤めています。
現在来日中で18日に福島県の視察を行っており、
本会見では福島視察の報告、 ベラルーシの放射能研究と日本との違いなどを予定しています。
<参考>
ベルラド放射能安全研究所は、 同氏の父ワシリー・ネステレンコ氏が
チェルノブイリ原発事故後、民間の研究機関として設立。
同研究所は低線量のセシウム137が人体に与える悪影響や 放射線発病の予防法を研究しています。
非政府組織との協力の下、
西欧地域や日本で子供を国外保養させて、体内の放射性物質を減らし
健康状態の回復を図る取り組みも行なっています。

司会 おしどりマコ
アレクセイ・ネステレンコ所長
通訳 辰巳雅子

アレクセイ・ネステレンコ所長:
皆さんわざわざお集まりいただきましてありがとうございました。
まず日本の国に起きたこの悲劇について心からご同情申し上げます。
日本にきて数日しかたっておりませんけれども、
この短い滞在の間にいろいろな事を見聞きいたしました。
この日本という素晴らしい国に起きた悲しみについて、
ベラルーシの悲しみとともに今までの経験を日本人の皆様と共有していきたいと思っております。
まず、津波の被害に遭ったところにも行ったのですけれども、
地震や津波の被害によって日本の国が変わってしまった事について、
感情的な心の中の印象というものが非常に強いです。
今大変心が痛んでいます。
そしてその次に私の心の中に起こったものというのは、
チェルノブイリ原発事故によって起きたことと福島の事故によって起こることと
それを、福島の事故を見てチェルノブイリ原発で起きた事故を思い出しました。
福島県にある村に行ってきたのですけれども、
その村の様子を見て、チェルノブイリ原発で被害に遭ったベラルーシの村の事を思い出しました。
それから放射能の被ばくの現状についてなんですけれども、
福島県で私が得た印象というのは驚きです。
しかも悪い方の驚きです。
福島の各地に行った時に線量計を持って行きまして、地表の線量を測ってみたんですけれども、
予想以上に高い値が出て驚きました。
そして日本の政治的な現状を見ていても
1986年にソ連政府がとっていた行為の事を鮮明に思いだしました。
ソ連政府がやってきたことを日本政府という教え子が繰り返しているような気がします。
そして一般市民の方ともお話をする機会に恵まれたんですけれども、
たとえば自分の家を残して別のところに移住して行ったりとかしている人たちのお話を聞いていると、
これはもう本当に人間として、人生の中の悲劇であると。
そして同じようなことがチェルノブイリ原発事故が起こった後も繰り返されていたという事を
強く感じました。
そして、事故被害の規模ですとか、
そういった一般市民の声というものをどうしても隠していくという気がします。
このように日本の現状とチェルノブイリ原発事故が起こった後の現状と
共通点が多いという事に気が付きまて、大変私は辛い思いをしています。
そして26年前に自分が感じていた事を再び今、日本で感じています。
福島を周りましてすぐに分かった事なんですけど、
人間が住んでいる、人が住んでいるところにもかかわらず、
線量が高い。
想像以上に高いという事。それが第一の気がかりです。
で、汚染地図がありません
あるんですけれども、あんまり詳しくないと思います。
もっと細かい汚染地図があったら、
そこに住んでいる人達はどのような対策を取ったらいいかが分かりやすいと思うんですけれども、
住んでいる人々にとって分かりやすい、細かい地図がまだできていませんね。

日本は人口密度が高いですし、建物同士も密接して建てられています。
ですから必ず、汚染地図の方も密度を細かくしたほうがいいと思います。
たとえば、私は福島市の隣の伊達市に行って来たんですけれども、
そこの小栗地区というところに行きまして、そこの小栗小学校の近くで測定を行ったんですけど、
学校を取り巻くフェンスから5mと離れていない所にホットスポットがありまして、
それが27マイクロシーベルト/h。
毎時27マイクロシーベルトでした。
これは大変高い値でありますので、
小さな子どもが通うような小学校のすぐ隣にそのような場所があっては決してならないことです。
細かい汚染地図を作ることが日本人にとっては必須事項だと思います。
そして、日本の食品基準値につきましても教えていただきましたが、
少し不明だなと思う点がいろいろとあります。
たとえばこの基準値で行きますと、1年に食品を通じて体内に蓄積していく体内被曝の事を計算しますと、
年間当たり20ミリシーベルトに達することも予想されますので、
何のための法律
たとえば法律では1ミリシーベルト以下にしましょうというような事をいっていますけれども、
やはり同じ法律である食品基準値が別の法律に対応していないことが、
「ちょっとおかしいな」と自分自身で思う事です。
そして食品の測定なんですけれども、
私の考えるところではいくつかの機関が並行してやることがいいと思います。
つまり国の検査だけに頼るのではなく、情報源をもっと増やす。
国の機関、民間機関、そういった色々な機関が食品の検査をする。
そしてデータを出すという事がいいかと思うんですけれども、
そういった複数の機関が検査するという体制が一番いいんですけれども、
なかなかそういった検査体制はどこの国でも実施するのが難しいようです。
たとえば事故が起きてから半年たった時点で、人体の体内蓄積量を測定したとします。
でもそれはやはり事故が起きてからもう半年もたったわけで、しかも測定は一回しかしていませんよね。
たったそれだけの測定の結果をもって、
全てその人について、どうしたらいいのかとか大丈夫であるとか、
安全であるとか、危険であるとかというのを、即断してしまうというのはどういう事でしょうか?
それだけでよいのでしょうか?
そして国のほうはいろいろなところを測定して収集した結果について、
必ず公開していかないといけないと思います。
そして公開するだけではなくて、じゃあこれからどうしたらいいのか?という知識、対策方法を
国民に知らせる必要があります。
どうしてかというと、そのような知識があると、
被ばく対策になるだけではなく、パニックにならないという問題を促す、そういった効果もあると思います。
それから除染についてなんですけれども、
私たちが福島の各地を回っている時に、
「ここのコンクリートをはがした」とか、
「ここの土をはがした」というような話をあちこちで聞きました。除染方法として。
それについては、まぁいい事なんですけれども、
とった後の汚染されているコンクリートだとか、土を、じゃあこれからどうするのか?
放射性廃棄物としてどうしていくのか?という問題もあります。
そしてみなさんもそうですし、国もそうなんですけれども、
福島県だけが非常に高い汚染地域にあるという、そういう報道というのがされていますけれども、
日本国全国の食品を、
福島産だけでなく他のところの日本で作られた食品についても調べていく必要があります。
チェルノブイリ原発事故の詳細については、
事故が起きてから2~3年経ってから秘密にされていたものをようやく明らかになったんですけれども、
それによると、事故当時ベラルーシ全土が汚染されていたという事が、その時明らかになりました。
そして、日本でまず最初にしなければいけないのは、法律の制定を是非して下さい。
ベラルーシでもウクライナでもロシアでも被害者救済のための法律というものが制定されました。
日本でもそういう法律を早く作る必要があります。
しかし、今回の訪問中に聞いた事なんですけれども、
「ここまでなら大丈夫、ここまで以上なら危ない」といった、そういう事の目安ですね。
その目安が場所によって違う。
市によって違う。
そういったバラバラの認識があるという事に一番ショックを感じました。
このような訳で日本の状況を鑑みますと、
国だけに頼らず、NGO団体、皆さんのように取材されているジャーナリストの方々にお願いして、
そういった人たちがこれからも活発に活動していくことが重要だと思います。
そしてみなさん日本の状況を見ていますと、
これから起こってくるのは補償の問題だと思います。
それはだれが責任を持って、誰が払っていくのか、それは額はどうするのか、
そういった事がどうなるのかが大変大きな問題になるのではないでしょうか。
残念なことにソ連政府が犯した間違いが繰り返されているように思います。
たとえばヨウ素剤の配布なんですけれども、
ヨウ素剤の配布さえしておけばこのように子ども達が病気になるような事はなかった。
で、そういった教訓が日本で全く生かされていない。
やはり官僚主義というものが邪魔をしているんでしょうか。
もうひとつ気がついたことはこのような事故が起きた後に対する原子力発電、
原子力エネルギーに対する国の態度というものがまるで変化がありません
このような大事故が起こったにもかかわらず
原発は存在し続け、稼働し続けるという事が日本で続いています。
とにかくもう二度とこのような原発事故が起きないことを祈るばかりです。
簡単ですけれどもこのような印象を持ちました。
24:25
おしどりマコ:
ありがとうございます。
私少し補足の紹介をしておきます。
通訳の辰巳雅子さんは17年ベラルーシに住んでおられ、
チェルノブイリの事故後ご自身でも子どもたちの保養の支援や、
健康被害の聞き取り、ヒアリングなどをされていて、
語学に堪能なだけでなく今回素晴らしい能力を発揮して下さっています。
そして記者の皆様方にこの英文の資料を配布しているのですが、
これは17日にネステレンコさんが福島で講演をされた時の講演会の資料です。
今回記者会見を急に要請をいたしましたので、
この資料を追加資料として皆様にお配りさせていただきました。
了承して下さってありがとうございます。
それではこれから質疑応答に移ります。

2012-10-29

週刊新潮を廃刊にすべきでしょ (2) 今週号も

週刊朝日の編集長は社長室付の実質謹慎を言い渡されましたが、週刊新潮の最新号も前週号に引き続きヒドいものでした。あの、中川恵一は、フクシマでの子ども相手の安全デマ洗脳の詳細を書き、「食べて応援」の宣伝ページはセシウム牛でした。

他の記事はともかく、お金を払って読む週刊誌ではありませんね。

2012-10-28

東日本の先週の食品セシウム汚染の状況

誰かが一覧表にしてくれることを祈りつつ先週の新聞記事からピックアップをしてみました。一覧化してくれても、筆者を含め県名以外は誰も覚えようとはしないでしょうね。筆者も県名を覚えるのではなく、ああやっぱり『東日本国』だよな、って確認するだけですけどね。そして、この「東日本国」というのが、中国を始めとする海外各国の輸入禁止地域とほぼ一致するんですよね。
発覚
品目
Bq/Kg
群馬
10/27
10/前半
ツキノワグマ イノシシ ニホンジカ
190
480
福島
10/24
コメ
110
宮城
10/24
150
埼玉
10/23
ニホンジカ
820
岩手
10/23
ソバ
ナメコ
250
280

『牛1頭セシウム新規制値超す…全国2例目』 【10/27 読売/群馬】

県は26日、利根沼田地域の県立高校が25日に食肉処理場に出荷した繁殖用の雌牛(黒毛和種、14歳)1頭から、国の規制値(1キロあたり100ベクレル)を超える1キロあたり190ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。流通はしておらず、全て焼却処分する。

牛肉に適用されていた規制値(同500ベクレル)の経過措置が今月からなくなり、一般食品と同じ100ベクレルに引き下げられた。県畜産課によると、経過措置廃止後に100ベクレル超の牛が見つかったのは初めてで全国では宮城県産牛に続いて2例目

今回の牛は4月以降、体内のセシウムを下げるため、輸入した牧草などを与えられていたが、「セシウムが下がり切らないのに、『子牛を産まなくなった』と、急きょ出荷してしまったのが検出の原因」(県畜産課)とみられる。

県は生産者に対し、牛の体内セシウムを推計し、家畜保健衛生所に相談したうえで出荷するよう指導しているが、高校から相談はなかったという。

◇クマからもセシウム

県は26日、昨年10月~今年10月12日に県内11市町村で捕獲されたツキノワグマ10頭とイノシシ7頭、ニホンジカ3頭の肉を検査した結果、ツキノワグマ5頭、イノシシ、ニホンジカ各1頭から規制値(1キロあたり100ベクレル)超の放射性セシウムが検出されたと発表した。最高値は、みどり市で捕獲されたツキノワグマの478ベクレルだった。


『全袋検査:須賀川産米1袋から110ベクレル…福島』 【10/24 毎日】

福島県は24日、同県須賀川市の旧西袋(にしふくろ)村で収穫された今年度産米1袋から食品の新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える110ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。今年度産米で基準値を超えたのは初めて。県は旧同村に出荷自粛を要請する。

県によると、対象農家は154アールの水田で320袋の米を生産した。21日の全袋検査でうち1袋から104ベクレルを検出し、より精度の高いゲルマニウム半導体検出器で詳細検査したところ、数値は110ベクレルだった。乾燥は天日干しだったという。旧同村は昨年産米で50ベクレル超100ベクレル以下を検出した「重点検査区域」に指定されていた。


『東日本大震災:登米の農家出荷、基準値超の牛は汚染野草が原因 /宮城』 【10/24 毎日地方版】

登米市の畜産農家が出荷した黒毛和牛から食品の新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える150ベクレルの放射性セシウムが検出された問題で、県は23日、牛舎内にあった汚染された野草が原因、との分析を発表した。

県によると、問題の1頭だけ別に飼養していた牛舎内を調査したところ、通路に落ちていた野草から約1000ベクレルが検出された。水分を含んでいたと仮定して換算すると約200〜250ベクレルとなり、粗飼料の新基準値(同100ベクレル)を超過。野草は、敷料のために持ち込まれていたが、県はこの野草を牛が食べたと推察した。

『ニホンジカから基準超セシウム』 【10/24 朝日/埼玉】

◇県、食肉出荷自粛要請へ

県は23日、秩父市の山中で捕獲された野生のニホンジカから国の基準(1キロあたり100ベクレル)を超える820ベクレルの放射性セシウムが検出された、と発表した。県はシカの食肉を扱う事業者に対し、県内で捕獲されたシカ肉の出荷自粛を要請する。

自然環境課などによると、セシウムが検出されたのは、同市浦山で10月21日に「有害鳥獣」の駆除のために捕獲されたニホンジカ。担当者によると、このシカはセシウムに汚染された草や落ち葉を多く食べた可能性が高いという。シカの食肉は捕獲した本人による自家消費が多く、一般に流通するケースは多くないとみられる。

ただ、秩父市内には観光客向けにシカ肉料理をメニューに並べる店もある。猟師に捕獲されたり、ワナにかかったりしたシカを年間20頭ほど解体して客に出すという観光農園店主(76)は、近くで取れたシイタケやギョウジャニンニクの放射能が不検出だったため、シカは想定外だったという。「そんなに高い値の放射能がでたら、店に出せなくなる」とショックを受けていた。

『基準値超す放射性物質=ソバ、ナメコから-岩手県』 【10/23 時事】

岩手県は23日までに、同県一関市大東町の興田地区で生産されたソバから国の定める一般食品の放射性セシウム基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える250ベクレルが検出されたと発表した。県によると、ソバの基準値超過は県内で初めて

同県によると、今年度産のソバについて検査が終了するまで出荷の自粛を県内全域に要請していたが、今回の検査を受け、一関市と「いわい東農業協同組合」に出荷自粛の継続を要請した。

また、県は陸前高田市の露地栽培された原木ナメコからも、国の基準値を超える280ベクレルが検出されたとして、同市に対し出荷自粛を要請した。