2011-12-10

フクシマ関係で不要なマスコミ各社 「ズブズブ」

マスコミにも当然食い扶持が必要です。刊行物そのものの代金と広告代がメインでしょうが、ネット課金も思うようにできない状況下、成長のためには紙媒体と映像媒体の広告代が重視されるのは致し方無いところです。その中で、原発村に代表される電力会社およびそのファミリーの広告代の関係から、マスコミは原発推進派と原発反対派に分かれます。反対派は気骨が有りそうですよね。3.11以降のブラウジングによる筆者の派閥分けは以下のとおりです。
  • 推進派
    ・NHK ・フジテレビ ・日経新聞 ・産経新聞 ・読売新聞 ・週刊新潮 ・週刊ポスト
     
  • 反対派
    ・朝日新聞 ・週刊文春 ・週刊朝日 ・週刊現代
推進派は、ウソやデマを駆使しながら存在意義を問われています。典型的な例として産経新聞の記事をコピペしておきます。 御用学者に言わせているように見せかけたこの新聞社の安全デマです。
『 セシウム検出の粉ミルクは大丈夫? 自然被曝より断然少ない 飲み続けても問題なし 【12/8 産経新聞】

食品大手、明治の粉ミルク「明治ステップ」から、1キロ当たり最大30・8ベクレルの放射性セシウムが検出され、小さな子供を持つ親を中心に不安の声が上がっている。今回の問題をめぐる疑問点をまとめた。

Q これまで粉ミルクに含まれる放射性物質は、どう検査していたのか?
A 明治は3月以降、定期的にサンプリング検査をしてきたが、全て不検出だった。厚生労働省も7~8月、明治など複数メーカーの粉ミルク25検体を調べたが不検出だった。(筆者注:サンプリング=ほとんどやっていないの意)

Q 今回はどうやって分かったのか?
A 11月下旬、市民団体が明治ステップを検査し放射性セシウムを検出。明治が再検査を行い発覚した。

Q 1キロ当たり30・8ベクレルの放射性セシウムを含んだ粉ミルクを飲み続けたときの被曝(ひばく)線量は?
A 粉ミルクはお湯で7倍に溶かすため、ミルクにすると1キロ当たり約4ベクレルになる。1歳未満の乳児が4ベクレルのミルクを1年間(1日780ミリリットル換算)飲み続けると、被曝線量は約0・027ミリシーベルトという計算になる。

Q 健康への影響は?
A 日本分析センターの真田哲也グループリーダーによると、日本人は通常でも、食品中のポロニウム210やカリウム40などにより、食物から年間0・8ミリシーベルト被曝している。乳児も母乳や粉ミルクを通じ自然に被曝しており、その量は、今回の粉ミルクによる被曝線量に比べ桁違いに多い。専門家は「今回の粉ミルクの数値なら、飲み続けても問題ない」という見解だ。

Q  商品に対する問い合わせはどこにしたらいい?
A  「明治 お客様相談センター」(フリーダイアル0120・077・369)で平日の午前9時~午後5時まで、18日までは土日も対応する。

2011-12-09

佐藤雄平フクシマ県知事って本当に… (2) 謝って済む問題じゃないけど辞任しないだろうからリコールで

二本松アウトで佐藤雄平が謝って済むと思ったら大間違いです。以下のNHKの記事に突っ込んでおきます。
  1. 安全宣言はウソかデマだと皆知っていたでしょうが、最も重い罪は、県民の被曝誘導でしょう
     
  2. だから、そんなんじゃダメだって皆が言っていたのに…
     
  3. あなたには、メンゲレ山下俊一がいるからいいじゃないですか
     
  4. 生産者なんかに謝る前に、「消費者」じゃないの? 口をついて出てくる順番がねー
    誰が金を払っていると思っているのでしょうか? (まぁ、払う方も払う方ですが…)

『 福島 知事がコメ出荷見合わせ指示 【12/8 NHK】

福島県の佐藤知事は、県内で収穫されたコメから国の暫定基準値を超える放射性セシウムが相次いで検出されている問題で、これまでの検査について「もっと多くの専門家の意見を聞くべきだったと反省している」と述べ、現在行っている緊急の検査が終わるまで検査対象のコメの出荷を見合わせるなどの対応を指示しました。
福島県産のコメを巡っては、ことし10月、佐藤知事が事実上の安全宣言(1)をして、作付けが行われたすべての市町村で出荷が始まりましたが、7日、二本松市で新たに基準を超える放射性セシウムが検出されるなど、これまでに3つの市の5つの地区で基準を超えて検出されています。これについて、佐藤知事は8日午前の県の災害対策本部会議で、出荷を認める前に実施した検査について「県としてはできるかぎり綿密に検査をしてきたつもりだが、今思うと(2)もっと多くの専門家の意見(3)を聞くべきだったと反省している。結果として、生産者や消費者に迷惑(4)をかけていることは痛恨の極みで、大変申し訳なく思う」と述べました。そのうえで、佐藤知事は、福島県内の農家の3分の1に当たる2万5000戸余りを対象に行っている緊急の検査が終わるまでは、対象のコメの出荷を見合わせるか、自主的な検査を徹底するよう関係部局に指示しました。』

2011-12-08

『給食野菜にセシウム…群馬』 【12/7 読売新聞】

桐生市教委 安全確かめず使用再開
桐生市教委が10月上旬に行った学校給食の食材検査で、群馬県産ハクサイから1キロ・グラム当たり18ベクレルの放射性セシウムを検出したにもかかわらず、情報公開していなかったことが6日、分かった。5日の市議会教育民生委員会でも取り上げられ、市教委は6日、「風評被害も考慮して公表しなかった。今後は公開する」と釈明した。

同市教委は月2回、給食で使用頻度の高い食材を3品目ほど選び、横浜市の検査機関で調べている。検査結果は、桐生市のホームページに掲載している。

検出数値は、国の暫定規制値(1キロ・グラム当たり500ベクレル)を大幅に下回る微量だが、同市教委は「安全安心な給食を提供するため」として、ハクサイを使わず、キャベツで代用したという。

一方、同市教委が11月、新たに納入された県産ハクサイについては継続した検査を行わず、安全性を確かめないまま給食に使っていたことが分かった。一貫していない安全対策に改善を求める声が高まりそうだ。

同市教委の担当者は「県の放射性物質調査では、ハクサイは放射性物質が不検出だったので、その状況を確認して使用した。独自の調査をした方がよかった」と不手際を認めた。
横浜市だけだと思ったわけでもありませんが、やっぱりこんな市教委がいるものです。生徒に食べさせておいてやっぱり入っていましたと言っても後の祭りです。「風評被害も考慮」とか、意味も解らずにただの怠慢以外のなにものでもありません。こうやって、「風評」が広がるのですよね。

2011-12-07

粉ミルクからのセシウム検出はほぼ「想定内」でしょう

筆者は3.11以来牛乳を飲んでいません。武田教授のブログにおいて、乳業関係者が徒党を組んでベクレル数を発表しない(※)ということが伝えられていたからです。フクイチ爆発の3ヵ月後、今から半年前にも「核拡散」として書きましたが、隠すことによって大恥をかいた代表例です。いや、恥をかいたと言うより、ほぼ犯罪行為ですね。「無償交換」してもらっても、今度は199ベクレルである可能性も有ります。他の業者も同様ですから、乳児を持つ親御さんは本当に大変だと思います。
(※)
『 東京学乳協議会によると、給食用牛乳の検査は各社が独自に実施したという。しかし、結果の数値については「風評被害になりかねないという上部団体の日本乳業協会の方針もあり非開示」と説明する。【11/29 産経】』

今回の大騒ぎは以下をご参照ください(というより皆さんもうご存知ですよね)
『 明治の粉ミルクからセシウム検出 40万缶無償交換へ 【12/6 日経】
食品大手の明治(東京・江東)は6日、生後9カ月以降の乳児向け粉ミルク「明治ステップ」(850グラム入り缶)の一部製品から、最大1キログラム当たり30.8ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。検出された製品と同期間に生産した粉ミルクは約40万缶で、同日から無償交換に応じる。厚生労働省は「暫定規制値(同200ベクレル)を下回っている」として回収は命じない。

同省によると、福島第1原子力発電所の事故後、粉ミルクから放射性セシウムが検出されたのは初めて。

明治によると、検出されたのは埼玉県春日部市の埼玉工場で3月14~20日に原料を乾燥させる工程を経た製品。消費者から「放射性物質を検出した」との指摘を受け、今月3日検査したところ、来年10月4、21、22、24日が賞味期限となっている製品から同30.8~21.5ベクレルの放射性セシウムを検出した。

原料の脱脂粉乳はすべて東日本大震災より前に加工されたもので、一部は北海道産だが大半は米国やオセアニア地域からの輸入。同社は「加熱した大量の空気で乾燥させる製造過程で、福島第1原発事故により放出された放射性セシウムが混ざった」とみている。

同製品は、生後9~12カ月の乳児に飲ませる場合、200ミリリットルの湯に粉ミルク約30グラムを溶かして使うため、1キログラム当たりの放射性セシウムの濃度はさらに下がる。同社は「暫定規制値を大きく下回り、毎日飲用しても健康への影響はないレベル」と説明している。

同社は埼玉工場で製造し賞味期限が来年10月中に来る同製品(約40万缶)の無償交換に応じる。今後、乳児用の粉ミルク(明治ステップ、明治ほほえみ)について、全ロットで放射性物質の検査を実施する。

同社は震災以降、月1回、同工場の粉ミルクに放射性物質の検査をしていたが、これまで検出されたことはなかった。

問い合わせ先は「明治 お客様相談センター」(電)0120・077・369(平日午前9時~午後5時)。 』

2011-12-06

こんな時に韓国では原発新設を(米国が?)許可

風上の国が原発推進です。恐らく日本と似たような社会構造のこの国が踏み切る背景には、ズバリ米国の圧力が有るのでしょう。大したお「トモダチ」ですね。橋やビルが崩れる国で、しかも海のそばって…

『 韓国が原発新設許可 東部2基、福島事故後初 【12/5 東京新聞】
 
韓国原子力安全委員会は四日までに、韓国東部・蔚珍(ウルチン)での原子力発電所二基の新設を許可した。東京電力福島第一発電所の事故後の新設許可は初めて。韓国は先月、原発を輸出産業に育てる方針を明記した振興総合計画をまとめるなど、日本の原発事故後も原発推進の方針を変えていない。

新設が許可されたのは韓国水力原子力株式会社の二基。安全委員会によると、いずれも加圧水型軽水炉で、出力は各百四十万キロワット。二〇一七~一八年の完成を目指す。総工費は計約六兆三千億ウォン(約四千四百億円)。

新設原発の安全性について、同委側は「福島第一原発の事故後に導入した安全対策を反映している」と説明している。同委は福島での事故後、非常電源や冷却装置の確保などを事業者に求めた。

同委は南部・古里(コリ)と南東部・月城(ウォルソン)で建設された原発二基の試運転開始も認めた。韓国は二十一基の原発が稼働中で発電量の約30%を原子力が占めている。』

2011-12-05

被曝に関する国・フクシマ県のヒドい話 Stupid and Disgusting !

文科省は、40Bq/kgの「目安」が、給食の食材のそれではなく、「測定機器の機種選択の目安」だと、グラグラの発表をしています。食品の暫定規制値の見直しを進めている厚労省との調整不足が迷走の原因だとされています。内輪の話などどうでも良いと言いたくなります。しかし、これは相当にヒドい話ではないでしょうか。

  1. 上記の結論が本当だとすると、精度の高い測定機器は高いが故に必要無いということになり、核拡散と被曝を奨励することとなる
    ← 根っこにあるのは、国民の健康などどうでも良いという考え
      
  2. 「規制値」とか「基準値」とか「目安」とか、どうも言葉の定義があいまいでいい加減な印象を与える
     
  3. 機器機種選択の目安なら、文科省でなく、環境相とかの方が適当なのでは?

一方、福島県から他県へ避難している人の避難先家賃の国からの補助を、福島県が断っていることも報じられています。殺人知事佐藤雄平のやることですから、「またやっている」程度の感想しか出し得ませんが、元福島県民の皆さんは堪ったものではないでしょう。除染もできない、あんな汚染地域など、チェルノブイリ同様、棄てるか、瓦礫や汚染食物の封じ込めに使うしかないというのが常識です。封じ込められて棄てられるのは人間で良いハズがありません。

2011-12-04

フクシマのコメ騒動続編 不始末の「結果」と「予感」

ボロボロと汚染米が発見されて、ついに4地域目となりました。以下のNHKのニュースに少し突っ込んでおきます。
  1. 「自家保有米」とはいったい何なんでしょう?
    → 一族郎党・知人が被曝をするということ?
      
  2. 「合わせて2トン」は今後どう始末するのでしょうか?
    → 新たな瓦礫でしょ
     
  3. 福島県は「出荷の自粛を求める」のではなく「出荷停止を命令」したらどうですか?
     
  4. JA新ふくしまも、「市場には流通させないよう、県などの関係機関と連携して対応にあたりたい」じゃなくて、「流通させない」と断言したらどうですか?
『 福島市で新たに基準値超えのコメ 【NHK 12/2 21:28】

福島市の中心部に近い渡利地区で、3戸の農家が収穫したコメから新たに国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されました。福島県によりますと、3戸の農家のコメはいずれも流通していないということです。
福島県によりますと、国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたのは、福島市渡利地区の3戸の農家が生産したコメで、国の暫定基準値のコメ1キログラム当たり500ベクレルを超える、590ベクレルから510ベクレルのセシウムが検出されたということです。3戸の農家が収穫したコメは、合わせて2トン、65袋分で、福島県によりますと、いずれも農家に保管されていて、出荷されたものはなかったということです。国の暫定基準値を超えるセシウムが検出されたことを受けて、福島県は、渡利地区を含む福島市の一部の地域に対して、コメの出荷の自粛を求めることを決めました。対象地域のコメ農家は406戸に上るということです。福島市の渡利地区は、福島県庁がある市の中心部に隣接している地域で、空間の放射線量が周辺に比べて高く、自主避難する住民も多く出ています。基準を超えるセシウムの検出は、福島市の大波地区、伊達市の旧小国村と旧月舘町に次いで4地区目です。

渡利地区の農家が加入しているJA新ふくしまは、「福島市内で収穫されたコメが、相次いで基準を超えたことは残念だが、事実をきちんと受け止め、市場には流通させないよう、県などの関係機関と連携して対応にあたりたい」と話しています。』