2011-09-03

魚介類はセシウムのベクレル数チェックだけで大丈夫?

北海道新聞によりますと、北海道が1日、太平洋沿岸で捕った秋サケと、太平洋沖合で漁獲したサンマにの放射性物質検査結果を発表しましたが、秋サケの身、魚卵のいずれからも放射性ヨウ素、放射性セシウムともに検出されなかったそうです。サンマのセシウムは食品衛生法の暫定基準値(500Bq/kg)を大幅に下回ったとのこと。余り出てこない海産物の情報ですが、一部繰り返しも有ることを認識しつつ、筆者はこう思うのです。
  1. どうせまた骨や内臓は取っちゃってるんでしょうね
     
  2. ヨウ素なんか見つかったら怖いんですが、ストロンチウム等の他の核種もチェック要でしょう
     
  3. 動く魚をある時点にある場所で獲ってチェックしても、手放しで食べる訳にはいきませんね

2011-09-02

セシの入ったA5の国産牛肉、新鮮なネタのセシ

不謹慎な表現ですが、ここまで来るとあながち間違いでもないでしょう。8/23に厚労省が発表した食品放射性物質の抜き打ち検査も、その不安を増幅させます。即ち;
  1. ほとんどの汚染食品はフリーパスで市場に出回っている
     
  2. (暫定)規制値も、諸外国と比べてユルユル
     
  3. 海産物の情報が皆目出てこない

2011-09-01

『福島原発周辺の広い地域に放射性セシウム汚染-初の包括調査』 【WSJ 8/31】

Wall Street Journal からの記事前半の抜粋は以下のとおりです。
福島第1原子力発電所の事故に伴う周辺地域の土壌の放射能汚染に関する初めての包括的調査結果によると、調査した2200地点のうち旧ソ連が移住の基準とした量を超える放射性セシウムに汚染された地点が33カ所に上っていることが明らかになった。
調査対象となったのは、福島第1原発から半径100キロ圏内。1986年のチェルノブイリ原発事故の際にソ連当局が強制移住させた際の基準だった汚染量(セシウム137で1平方メートル当たり148万ベクレル)を超えた地点が33カ所あった。また、ソ連当局が自主的な避難を呼び掛け、農業を禁止した際の基準(セシウム134と137の合計で55万5000ベクレル)を超えた汚染地域は132地点あった。
こんな感じでしょうか? 
  1. 原発から500kmぐらいまでは調べておいた方が良いでしょう
    東京都内でもアウトなところが出そうですね
     
  2. 人が住めないそんなところで食べ物を作るのは止めて欲しいですね
    → 作ってもいいけど(子供も含めて)地産地消にして県外とかにあの手この手でバラ撒かないでね
      
  3. 福島県の人口が200万人を切ったというニュースもありますが、2万人が良いのか200人が良いのかすら判らないのがもどかしいですね。いずれにしても民族大移動が必要でしょう。人体実験の経済的補償を受け取っていては乞食同然です。
      
  4. 3.のような状況を強いてきた政府・原発関係者は早く裁かれるべき

2011-08-31

セシウムワカサギと未検査カツオ

海産物の情報ではないのですが、群馬県の赤城山・大沼(前橋市)のワカサギから、640Bqの放射性セシウムが検出されたことを群馬県が29日発表しています。県は安全性が確認されるまで、県内17カ所の湖や沼でのワカサギ釣り自粛や解禁日の延期を要請しています。大沼では食用になるウグイやコイ、マス類も自粛の対象とされました。

そんな中で、河北新報(8/30)によりますと8/29に福島県いわき市の小名浜港に気仙沼沖で捕れたカツオ18トンが初水揚げされています。競りは行わず、市内の仲買業者数社が全量を買い上げ、主に県内の小売店(1.)に販売すると言われ、一部は放射性物質を測定するサンプリング調査に回され(2.)ました。漁船の所有者は「風評被害の影響(3.)はあるが、やっと地元に揚げることができてうれしい。これからも水揚げを続けたい」と話しています。また、カツオ漁などの沖合漁業は水産庁が示した安全海域(4.)で操業しているが、6月に予定した小名浜港への初水揚げは風評被害で買い手が付かないとして中止されていたそうです。

で、飽きちゃった読者の方もいらっしゃるでしょうが恒例のツッコミです;
  1. 当然全国にばら撒かれることでしょう
  2. やってもサンプリングだし、ストロンチウムも無視して調査と言えるのでしょうか
  3. 2.で出たら風評被害でも何でもないですよね
    → 調べる前に出荷するなど、セシウム牛と同じ過ち
  4. 水産庁が安全な海域など示せるのでしょうか?
    → 野菜や家畜と違って、魚は広い行動範囲を持っていますが…

2011-08-30

『福島原発事故「帰宅まで20年」試算 避難住民怒り、戸惑い』 【河北新報社、8/28】

政府が27日に地元に対し汚染地域で長期間生活できない事実をようやく伝えました。4月にポロッと漏れて大問題になりましたが、やっぱり今言われると以下のような恨み節も聞かされることになります(全てタイトルのニュースより)。第1原発の状況がどうなるか判らない中(実際今でも汚染がさらに広がる可能性も完全には否定できない)では出しにくいということだったのでしょうが、気休めを言うとか、最悪の事態は後回しに伝えるとかどうしようもない情報操作の結果がこういうところにも出てくるということでしょう。
<住民>
「帰れないのは分かりきっていた。(帰れるかもしれないと)期待を持たせるだけ持たせておいて、今ごろという感じだ」
「中1の息子と小4の娘を、こんな高線量の地域で育てることはできない。除染も信用できない」
「もう帰れないとなれば、補償があるかもしれないが、お金の問題ではない。何とか除染してもらって、帰りたい」
「そんな大事なことをもっと早く教えてほしかった」
<首長>
「除染を全くしていない段階で、政府が『長期間帰れない』と言うのはおかしい。住民の気持ちを逆なでしている」
「帰る時期の見通しが立たず、苦しんでいる」
「除染のガイドラインを分かりやすく説明してほしい」
「避難が長期化すれば、自分たちで何かやろうとする心がなくなってしまう

2011-08-29

『セシウム22%が東日本の陸地に 拡散分析、国立環境研』

筆者が頼りにしている国立環境研究所の大原センター長がまとめを公表してくれました。申し上げ難いのですが、やはり本州では、静岡・長野より北東の全県(除く青森?)辺りまで、全域ではないにしても住まない方が済まない結果にならないようですね。海から見た陸地はもっと広いようなので困ったものです。以下は記事全文です。
セシウム22%が東日本の陸地に 拡散分析、国立環境研
3月11~29日に福島第1原発から放出されたヨウ素131(上)とセシウム137(下)が地面1平方メートル当たりに沈着した量。単位はいずれもキロベクレル(国立環境研究所提供)
東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質は、東北だけでなく関東や甲信越など広範囲に拡散し、ヨウ素131の13%、セシウム137の22%が東日本の陸地に落ちたとの分析結果を、国立環境研究所の大原利真・地域環境センター長らが25日までにまとめた。
大原さんらは、大気汚染物質の拡散を予測するモデルを使い、3月11日の事故発生から3月下旬までに、放射性物質が東日本でどう拡散したかを分析した。
放射性物質は風に乗って移動し風や雨の影響で地面に沈着。北は岩手や宮城、山形の各県から、南は関東を越え静岡県にも届き、新潟や長野、山梨の各県にも到達した。
2011/08/25 17:39   【共同通信】

2011-08-28

人材枯渇の民主党代表選、高橋北海道知事の暴言

自らに投票権の無い選挙など興味は有りませんが、出揃った5人の党首候補は偏差値は低い(前原は一浪)わ、誰も(即刻)「脱原発」を言わないわで相変わらずです。脱原発解散をやらなかった罰として、ここは掟破りの立候補で信を問いませんか? 菅直人さん。

しかし海江田がのうのうと立候補しているのは許せませんね。

同じく許せないのは、泊原発の再稼動に関する2知事の以下のやりとりで、福島の佐藤と言い、佐賀の古川と言い、この国は知事もダメダメ(特に原発立地道県の)だという事実が情けないですね。
8/22 川勝静岡県知事 「ご自身が経済産業省出身ということもあり、独自の判断ができなかったのではないか」
→ このコメント自体は正しいが、こいつはお茶事件の辺りから怪しい
8/25 高橋北海道知事「以前から変わったことを言う方なので、コメントしない」
→ 前半は正しいのですが、川勝の「独自の判断ができなかったの」かどうかには「コメント」して欲しいですね